購入履歴がないドコモ端末のSIMロック解除が可能になり、ドコモ未契約者も手続きできるように

SIMロック解除の受付条件が緩和

先週、SIMロック解除の受付条件を一部変更するというリリースがあり、本日より適用となりました。

https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/190215_00.html

引用すると、SIMロック解除が可能な携帯電話機が追加されました。

とのことですが、①と②の違いというか、分ける理由が正直よくわからないですね。

中古端末でもSIMロック解除が可能になります、みたいな報道が多く、解約してしばらく経った端末や契約中の端末はダメなの？とか思ってしまいましたが、今回の条件変更の大事なポイントは以下の2点です。

• 購入履歴にない端末のSIMロック解除ができるようになる
• ドコモを契約していなくてもSIMロック解除の手続きができるようになる

解約後101日以上経過した端末でもSIMロック解除が可能に

昨日までは自回線に購入履歴がある端末でしかSIMロック解除ができませんでしたが、今日からその制限がなくなりました。

これにより、中古で購入した端末や譲り受けた端末でもSIMロック解除ができるようになると言っているのですが、それだけではありません。

例えば、これまでは解約済みの回線に購入履歴がある端末のSIMロック解除は、解約してから100日以内にドコモショップでしか手続きできませんでしたが、解約して101日以上経過してもWEBでも手続きできるようになりました。

試しに、解約して数年経過した回線に紐づく端末を手続きしてみたところ、問題なく解除することができました。

任意のdアカウントで手続きが可能に

これまではドコモ契約者または解約後100日以内の元契約者しか手続きできませんでしたが、ドコモを契約したことがなくてもdアカウントさえあれば手続きできるようになりました。dアカウントはドコモの契約がなくても、メールアドレスさえあれば発行可能なので実質誰でも手続き可能となります。

また、ドコモのリリースには「※1 ドコモをご契約中のお客さまでドコモショップなどでご購入された携帯電話機の受付条件に変更はございません。」などと書いてありますが、正確ではありません。

これまではSIMロック解除をするためには購入履歴がある回線に紐付くdアカウントでログインする必要がありましたが、今日からは任意のdアカウントさえあれば手続きができるようになりました。

これによって、ドコモ契約者が1つのdアカウントで別の回線に紐付く端末のSIMロック解除ができるようになったので、回線が違う端末の手続きのためにdアカウントのログインをし直す必要がなくなります。これは嬉しい。

例えば、SIMロック解除をしたい端末に紐付く回線のSIMカードがなく購入履歴履歴があるdアカウントにログインできないという状況でも、解除したい端末のIMEIさえメモっておけば、ログイン可能な任意のdアカウントでサクッとSIMロック解除が可能になります。

ただし、PCブラウザからでしかSIMロック解除の画面に遷移できない点は変わらないようです。スマホのブラウザをPC表示にしても、SIMロック解除のボタンが表示されず、手続きすることができません。

割賦や端末購入サポートで購入した端末に対する制限は変わらず

端末を割賦または端末購入サポートで購入した端末は100日経過しないとSIMロック解除ができない点は変わらないようです。

また、対象機種に関しても、iPhoneは6s以降のみ対象である点、その他はルータと2011年4月から2015年4月に発売された端末については店頭のみでの受付である点も変わらないようです。

https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/

今回の話はこれらの条件をクリアしていることが大前提となります。

ドコモ回線とは紐付いていないdアカウントから、ドコモ契約中回線に紐付く端末のSIMロックを解除してみた

テキトーなメールアドレスで作ったdアカウントで、PCブラウザからMy docomoにログインしSIMロック解除の「お手続きをする」ボタンを押下。

2段階認証が求められますが、dアカウントの登録に使用したメールアドレスに送られる認証コードを入力するだけです。

2段階認証に成功すると、上のような画面が表示されるので、「ここでPCをご利用の方はこちら」の方を選択。ここで「スマートフォンをご利用の方はこちら」の方を選択すると、スマホ向けのオンライン手続きメニューへ遷移してしまい、SIMロック解除の手続きのボタンが押せないので注意。

PC向けのオンライン手続きメニューへ遷移したら、再びSIMロック解除のボタンを押下。なんだか2度手間感がありますね。

すると、いつも通りIMEIを入力する画面が表示されるので、入力して手続きを完了させるだけです。Androidの場合は、完了画面で表示されるSIMロック解除コードを、アクティベーション時に入力する必要があるので、メモっておきましょう。

また、ドコモ契約中回線のdアカウントから他の契約中回線の端末の解除も試してみましたが、あっけなく解除することができました。

別名義の契約中端末は用意できなかったので実験できませんでしたが、割賦や端末購入サポートによる条件やネットワーク利用制限や遠隔ロック等がかかっていないことや対象機種の条件さえクリアしていれば、普通に利用されている赤の他人の分割払い中の端末ですら解除できてしまうと思います。

ということで、ドコモの「知人・友人などから譲り受けた」「中古端末販売店などで購入した」という記載は、単なる一例でしかなく、入手方法は全く関係ないということになりますね。。。

あと、いい加減にスマホのブラウザからでもSIMロック解除の手続きができるようにして欲しいですね。なんでPCからでしかできないようにしているのかよくわかっていないので誰か教えてくださいm(_ _)m