自分が選んだ2018年ベストアルバムを振り返る
- 2019.01.02
- Music
- Best Albums, Review
音楽各誌が毎年やっているように、私も2018年に聴いた新譜の中から11ジャンル各9枚、計99枚を、ジャンルごとに振り返ってみたいと思います。
なんで9枚ずつなのかというと、9枚で1つの画像に収めやすく、SNS等での共有がしやすいかなーと思ってから。
11のジャンル分けは、今年聴いたアルバム全体の傾向を鑑みて設定しました。
選出基準はもちろん完全に私の主観です。いいもの探しに音楽系各誌のレビュー等も参考にしましたが、最終的には私の趣味で選びました。
評論家ぶってダラダラと長文を書くのは苦手だし誰も読まないので、軽く2作品ずつピックアップして済ませます。順番はテキトーです。
Alternative/Indie
- 『Kazuashita』Gang Gang Dance
- 『Eat The Elephant』A Perfect Circle
- 『Perfect Shapes』Madeline Kenny
- 『Chris』Christine And The Queens
- 『Geography』Tom Misch
- 『Be The Cowboy』Mitski
- 『A Brief Inquiry Into Online Relationships』The 1975
- 『Double Negative』Low
- 『Bad Witch』Nine Inch Nails
まずはAlternativeとIndieです。同列に語られることが多いので、一緒にしても文句は言われないでしょう。ロックやポップスなどは関係なく選んでいます。今一番ホットな?というかもっとも音楽性が広いジャンルであるので、選ぶのにかなり苦労しました。
Tom Mischの新譜はこの中で最も聴いたアルバムだと思います。サマソニのビーチステージでのプレイも最高でしたね。
メタル系ではなくあえてここで選出してみました。全体的に暗い作風ですが、じわじわハマってた気がします。
Hard Rock
- 『Book Of Bad Decisions』Clutch
- 『The Unheavenly Creatures』Coheed and Cambria
- 『One Last Ride』Chrome Division
- 『Stone Temple Pilots』Stone Temple Pilots
- 『Northward』Northward
- 『Vicious』Halestorm
- 『What Happens Next』Joe Satriani
- 『Anthem Of The Peaceful Army』Greta Van Fleet
- 『Year Of The Tiger』Myles Kennedy
なんか今年はハードロック系でいいアルバムが多かった気がしたので選んでみました。
After Forever〜ReVamp〜NightwishのFloor Jansenと、Pagan’s MindのJørn Viggo Lofstadが結成したハードロックバンド。リフも最高で思いっきりハードロックしてます。
悟り兄貴は相変わらずコンスタントにアルバムを出していますが、今だにこれだけワクワクさせてくれるインストアルバムを出せるのは凄い。
Metal
- 『Queen Of Time』Amorphis
- 『Helix』Amaranthe
- 『Holy Hell』Architects
- 『Tiara』Seventh Wonder
- 『Long Night’s Journey Into Day』Redemption
- 『The Courage To Be』Lux Terminus
- 『Where Owls Know My Name』Rivers Of Nihil
- 『Applause Of A Distant Crowd』Vola
- 『Stranger Fruit』Zeal & Ardor
今年のメタル系ははっきり言って大激戦でした。これ以外にも挙げたいアルバムが山のようにありますが、再生数も鑑みて上の9枚を挙げてみました。
Redemptionの新譜も挙げていますが、そのキーボーディストが中心になって作成されたこのアルバムもかなりイケてます。ギターの代わりにピアノがリフを刻むテクニカルなインストがかなり斬新です。
ブラックミュージックとブラックメタルをミックスした、まさに真のブラックメタルとも言える特異なバンドの2nd。この狂気な音楽にハマってしまいました。ショウも素晴らしいので、是非とも生で観てみたい。
Hip-Hop
- 『Oxnard』Anderson .Paak
- 『Swimming』Mac Miller
- 『Kids See Ghosts』Kids See Ghosts
- 『Care For Me』Saba
- 『Testing』A$AP Rocky
- 『Everything Is Love』The Carters
- 『KOD』J. Cole
- 『Beerbongs & Bentleys』Post Malone
- 『Victory Lap』Nipsey Hussle
ヒップホップ系は2018年も豊富な1年でしたね。某アメリカのチャートはほぼヒップホップ系で埋め尽くされているようで。私も最近はかなり聴くようになり、9枚に絞るのに苦労しました。
Jay-ZとBeyonce夫妻のファミリーネーム名義での初のアルバム。Beyonceがラップしてるのがかなり新鮮。
全体的に陰鬱で落ち着いている。ラップしているところもあるが、R&Bのように歌う場面のほうが多いのでヒップホップを聴かない人でも聴きやすい。
R&B / Funk / Latin
- 『Resistance』Brandon Coleman
- 『Time』Louis Cole
- 『Black Velvet』Charles Bradley
- 『Overload』Georgia Anne Muldrow
- 『Lost & Found』Jorja Smith
- 『Soil』serpentwithfeet
- 『Vibras』J Balvin
- 『Saturn』Nao
- 『Negro Swan』Blood Orange
R&BやFunk、Soulなども同列で語られることが多い気がします。JazzやHip-Hopも一緒にしようかと思いましたが多かったので分けました。Brainfeederから3枚も入ってますが、好みの音だったので大目にみてください。
今年ダントツで気に入ったのが彼女のデビューアルバム。サマソニでも素晴らしいステージを見せてくれましたね。
ラテン系で今ノリに乗ってる人。全編スペイン語で歌われていて全然聞き取れなくてもかなり楽しめます。サマソニで来ていたのにステージ被りで観れなかったのが心残りでした。
Jazz
- 『Lebroba』Andrew Cyrille
- 『The Seasons』Ben Wendel
- 『Weiße Schatten』Jin Jim
- 『Starting Today』Joe Armon-Jones
- 『Aguas』Omar Sosa & Yilian Cañizares
- 『Heaven And Earth』Kamasi Washington
- 『Wonder Tail』Dinosaur
- 『Ask For Chaos』Gilad Hekselman
- 『There Is A Place』Maisha
ジャズ系もいいアルバムが多くて選ぶのに苦労しました。ジャズも現代的なアルバムや様々なジャンルとのクロスオーバーものが増えてきて面白いですね。特にLAとUKのジャズシーンが盛り上がっている気がします。
チャイコフスキーの『四季』にインスパイアされて製作されたという作品で、月ごとのトラックにまとめるという面白い作品。大体5〜6分台だが、最後の12月は10分超えの大作になっている。
冒頭のエレキギターサウンドに驚くが、フルートのハーモニーやグルーヴでジャズのアルバムだと気づく。ラテンや民族的が音も駆使してジャズの枠に収まらない現代的な作品。
Classical
- 『Anima Sacra』Jakub Józef Orliński
- 『Nightfall』Alice Sara Ott
- 『Landfall』Kronos Quartet & Laurie Anderson
- 『re:member』Ólafur Arnalds
- 『After Bach』Brad Mehldau
- 『Images Of Duration』Yarn/Wire
- 『Steve Reich: Drumming』Colin Currie Group
- 『Baïka』Nemanja Radulović
- 『Vivaldi X2』La Serenissima & Adrian Chandler
クラシック方面は自分は古典的な、伝統的なクラシックも好きですが、どちらかというと現代音楽のほうが好きだったりします。あとはミニマルも大好物なので、そっち方面の選出が多くなってます。
ジャズピアニストによるバッハ作品。メルドーは2018年はジャズのトリオ作品も出しているが、個人的にはこっちのクラシック作品の方がお気に入り。
9人の打楽器奏者によって演奏され、ボンゴ、マリンバ、グロッケンシュピールと主体が移り変わり、最後は全員でクライマックスを迎えるライヒのフェーズ作品。ライヒ自身もこれがベストな録音だと絶賛しているようで。
Electronic
- 『Age Of』Oneohtrix Point Never
- 『Singularity』Jon Hopkins
- 『Song For Alpha』Daniel Avery
- 『Konoyo』Tim Hecker
- 『No Sounds Are Out Of Bounds』The Orb
- 『Cosmic Yard』DJ KRUSH
- 『Listening To Pictures』Jon Hassell
- 『The Nature Of Imitation』Dorian Concept
- 『Safe In The Hands Of Love』Yves Tumor
テクノって言い方は古い気がするので電子音楽系は「Electronic」としました。ゴリゴリなEDM系もいいですが、自分はどちらかというとIDMやAmbient、Experimentalな音楽の方が好みだったりします。
実験的で奇怪な音を出すイメージがある彼ですが、このアルバムはややアコースティックで曲の急激な変化もあまりないのでかなり聴きやすいと思います。このアルバムを引っさげてのバンド編成でのショウを生で観ることができたましたが、素晴らしかった。
雅楽団体とともに日本のお寺で製作されたという。基本的にはドローンサウンドだが、退屈することはない。
Japan
- 『ALIVE』Do As Infinity
- 『eutopia』STUTS
- 『天体』Polaris
- 『REI』Rei
- 『初恋』宇多田ヒカル
- 『ヘブン』曽我部恵一
- 『POLY LIFE MULTI SOUL』cero
- 『Sonatine』D.A.N.
- 『Human』yahyel
いわゆる邦楽、J-POP、歌謡曲です。結果的にいい感じに幅広く選べました気がします。
澤野弘之と組んだ12th。澤野サウンド全開で、nZkプロジェクトと変わりはないが、Do Asらしさは残っているので、彼らのオリジナルアルバムとしては違和感のない作品になっている。
『Tempest』のPVで知ってハマったバンド。チルアウトでメロウなサウンドが堪らない。
Japanese Metal
- 『Heir To Despair〜絶望を受け継ぐもの』Sigh
- 『YOAKE』KYONO
- 『Atonement』Veiled In Scarlet
- 『POWER』HER NAME IN BLOOD
- 『s p a c e [ s ]』Survive Said The Prophet
- 『Helix』Crystal Lake
- 『わたしと私だったもの(Awakening)』明日の叙景
- 『North of Hell』BUTCHER ABC
- 『一期一会』夢遊病者
日本のメタルはアニソンやアイドルの延長みたいなのが多くてウンザリなのですが、そうでないバンドはなかなか面白いので、そういうバンドを選んでみました。
このアルバムは絶対に挙げなければならない気がしたので。アジア臭がプンプンするメタルが逆に新鮮。日本語で歌ってるのも良い。海外での評価も高いようで。
ポストブラックメタルバンドの1st。今後も要注目。
Soundtrack
- 『Autobiography』Jlin
- 『Black Panther: The Album』
- 『KIN』Mogwai
- 『天命の城』坂本龍一
- 『ペルソナ5』
- 『girls, dance, staircase』牛尾憲輔
- 『Trust』James Lavelle
- 『Suspiria』Thom Yorke
- 『A Star Is Born』
なんとなく今年は優秀なサントラが多い気がしたので選んでみました。作品を観ていなくてもアルバムとしても楽しめるものを選んでいます。
ベタですが、やっぱり選ばざるを得ませんでした。めっちゃ聴きました。このアルバムとは別にサントラも出ているので一緒に聴くのがオススメ。
映画を観てないなくてもLady GagaとBradley Cooperのデュエットアルバムとして楽しめます。
まとめ
ここの挙げた99枚以外にもお気に入りのアルバムが山のようにあるので、枠を増やせばよかったかな?とも思いましたが、キリがなくなっちゃいますね。
今年2019年はどんなアルバムが出てくるか今から楽しみです。
-
前の記事
ブログをはじめました。 2019.01.01
-
次の記事
コーチェラフェスが今年も夢のようなラインナップ 2019.01.03